プロジェクトのはじまりと目的

 故 杉山惠一理事長(自然環境復元協会創設時 理事長)を始めとした農山漁村分野で活躍をする理事9名が展開してきた「森林循環再生研究会」「農村・中山間地域再生研究会」「農林水産省・田舎で働き隊!」「静岡支部活動」が2010年に統合され、『ふるさと未来創造プロジェクト』がはじまりました。

 1970年代の「原生的自然を手つかずのまま温存する」という自然保護運動に対し、当協会では自然科学的な知見のもと、耕地や山林や都市環境など、人の手が加わった環境(二次的自然)の自然性を復活させるという目的で活動を始めました。
特に日本の広大な面積を占める中山間地域では、人間がつくった自然環境が生物多様性に貢献をしていたため非常に重要となっています。
「ふるさと未来創造プロジェクト」では庭園づくりの枠に留まらない本来の意味でのビオトープ(=中山間地域)の保全を目的としています。

田舎で働き隊!
農山漁村活性化

事業の概要

都市と農村の交流による地域活性化(農山漁村の活性化)及び環境保全型農林業の支援活動。

活動年表

年度 活動概要
2008農林水産省「田舎で働き隊!」補助事業を活用し、
栃木県那須郡那河川町、山梨県南巨摩郡増穂町、静岡県賀茂郡松崎町石部地区、
広島県神石高原町豊松地区(合計4地区)へ研修生(8名/各地域2名計算)を派遣
2009農林水産省「田舎で働き隊!」補助事業を活用し、
北海道旭川市神居町、静岡県菊川市上倉沢、静岡県賀茂郡松崎町石部、長野県飯田市川路町、
岐阜揖斐川町春日地区(合計5地区)へ研修生(8名)を派遣
2010農林水産省「田舎で働き隊!」補助事業を活用し、
北海道旭川市神居町、新潟県佐渡市入川、栃木県那須君那河川町、千葉県千葉市花見川区、
静岡県静岡市油山、静岡県藤枝市葉梨、山梨県南巨摩郡富士川町、岐阜県郡上八幡、
広島県神石郡神石高原町、沖縄県石垣市新川(合計10地区)へ
研修生(35名/パンフレット記載)を派遣
2011農林水産省「田舎で働き隊!」補助事業を活用し、
北海道旭川市神居町、福島県郡山市逢瀬町、新潟県佐渡市入川、新潟県新潟市、
茨城県那河郡東海村、茨城県東茨城郡大洗町、千葉県千葉市花見川区、
山梨県南巨摩郡富士川町、静岡県賀茂郡松崎町石部、岐阜県郡上八幡、
熊本県阿蘇市(合計11地区)へ研修生(24名)を派遣
2012NAREC茨城支部を中心に、
農林水産省「食と地域の絆づくり被災地緊急支援事業」補助事業を活用し、
茨城県東那珂郡東海村にて地産地消モデルの構築と、
食の安全・高度化農産品・加工品情報発信の支援を行った。
2013●農林水産省「都市農村共生・対流総合対策交付金」補助事業を活用し、
 宮城県気仙沼市本吉町、福島県郡山市逢瀬町、千葉県鴨川市(合計3箇所)での
 グリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。

●農林水産省「食と地域の交流促進対策交付金」補助事業を活用し、
 熊本県阿蘇市でのグリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。

●NAREC静岡支部を中心に、静岡県地域住民活動支援業務委託を活用し、
 「水土里ウォーキング」を開催。
2014●農林水産省「都市農村共生・対流総合対策交付金」補助事業を活用し、
 宮城県気仙沼市本吉町、福島県郡山市逢瀬町、千葉県鴨川市(合計3箇所)での
 グリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。

●い・ろ・は・す「“地元の水”応援プロジェクト2014」にて、
 全国19団体の“ホタルが棲む水辺を守る活動”を行っている団体と協働して
 地域の実態に合わせた水辺の環境整備活動を実施した。
(ふるさと美幌の自然と語る会&美幌博物館 /栗山町ハサンベツ里山計画実行委員会 /
 ビオトープ・イタンキin室蘭 / 江別ホタルの会 /細越ホタルの里の会 /米沢ホタル愛護会 /
 深大寺 / 名草源氏ホタル保存会 / 一宮平成ホタルの会 /潟上 水辺の会 /ウェットランド中池見 /
 茅野市にホタルを育てる会 / 中田地区記念物保存会 / 金沢ホタルの会 /
 美郷宝さがし探検隊&吉野川市美郷ほたる館 / 奥須磨公園にトンボを育てる会 /
 金ボタルを守る会 / 北川やっちみろ会 / 沖縄自然環境ファンクラブ)

●福島県飯舘村より、平成26年度ため池等汚染拡散防止対策実証事業を受託し、
 ため池からの汚染拡散防止対策に有効な計画等を
 飯舘村が策定するにあたって必要な調査を行った。

●福島県浪江町より水路除染実証実験業務を受託した。
 河川や農業用水路における放射性物質の移動についての実態調査、
 河川の生態系への影響についても調査、河川への放射性物質流入抑制対策立案の
 基礎資料とすることを目的に実証実験を行った。

●福島県葛尾村よりため池等汚染拡散防止対策業務(籾殻流入対策)を受託した。
 実証調査の計画策定と汚染拡散防止対策工、実証モニタリングを行い、
 水田への放射性物質の流入状況の把握と、国で設ける委員会等への資料作成等を行った。
2015●農林水産省「都市農村共生・対流総合対策交付金」補助事業を活用し、
 宮城県気仙沼市本吉町、福島県郡山市逢瀬町、千葉県鴨川市(合計3箇所)での
 グリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。

●第10回湘南国際マラソンのチャリティー団体として東日本大震災被災地である
 福島県における大学生向けの体験型ワークショップの開発と開催を行った。

●拓殖大学にて中国福建省園林緑化研修団研修会の開催

●福島県葛尾村より、農山村地域復興基盤総合整備事業を受託して、
 農業を取り巻く土壌・用水などについての環境をため池等の実験装置を用いながら
 調査と実験を行うとともに、関連する学術論文等からの情報の整理を行い、
 農業用水の安全性について検討・計画すると同時に、コミュニケーションを通して
 不安を解消し営農再開の促進を図る活動を行った。
2016●農林水産省「都市農村共生・対流総合対策交付金」補助事業を活用し、
 宮城県気仙沼市、栃木県さくら市、栃木県宇都宮市、埼玉県鶴ヶ島市、石川県金沢市、
 熊本県阿蘇市(合計6箇所)でのグリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。

●第6回大阪マラソンのチャリティー団体として宮城県気仙沼・福島県・静岡県松崎町・
 熊本県阿蘇市の環境保全活動や琵琶湖の環境保全に関する展示支援を行った。

●第11回湘南国際マラソンのにてチャリティー団体として東日本大震災被災地における
 環境整備活動報告 支援 をおこなった。
 宮城県気仙沼市で海を楽しみ・知るイベント開催や福島県における農地再生活動を行った。

●福島県葛尾村より「水田における放射性物質流入抑制対策事業
 「農山村地域復興基盤総合整備事業」を受託し事業を実施した。
 「水田における放射性物質流入抑制対策事業」では
 実践的ため池の強化対策として溶存態セシウムの軽減策として圃場への流入を防止する
 遮断機の設置を実施した。
 「農山村地域復興基盤総合整備事業」では、
 冬期における村内10か所地点における農業用水の放射性物質濃度の調査を行い
 農業者の不安を払しょくすることを目的に、実践的ため池ならびに濁水流入防止装置、
 リアルタイム監視システムの設置を行い、実証実験を行った。

●福島県飯舘村より「濁水流入防止対策(臼石、須萱地区)」を受託し事業を実施した。
 実践的ため池の強化対策として溶存態セシウムの軽減策として圃場への流入を防止する
 遮断機の設置を実施した。
2017●農林水産省「都市農村共生・対流総合対策交付金」補助事業を活用し、
 宮城県気仙沼市、栃木県さくら市、栃木県宇都宮市、埼玉県鶴ヶ島市、石川県金沢市、
 熊本県阿蘇市(合計6箇所)でのグリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。

●農林水産省「農山漁村振興交付金(農泊推進対策)」補助事業を活用し、
 静岡県賀茂郡松崎町、山梨県道志村(合計2箇所)でのグリーンツーリズム事業化における
 ノウハウの提供を行った。

●第7回大阪マラソンのチャリティー団体として静岡県松崎町石部地区の棚田における
 ホタルの里再生活動を行った。

●第12回湘南国際マラソンのチャリティー団体として東日本大震災被災地である
 宮城県気仙沼市で海を楽しみ・知るイベントの開催、
 環境再生スタディーキャンプ「里海再生」の開催を行った。
2018●農林水産省「農山漁村振興交付金(農泊推進対策)」補助事業を活用し、
 静岡県賀茂郡松崎町、山梨県道志村(合計2箇所)でのグリーンツーリズム事業化における
 ノウハウの提供を行った。

●第13回湘南国際マラソンのチャリティー団体として
 東日本大震災被災地のグリーンツーリズムの活動紹介や、
 宮城県気仙沼市で海を楽しみ・知るイベントの開催、被災地の現状を知り、
 課題に気づくきっかけを提供する「里海再生」スタディーキャンプを開催した。
2019●農林水産省「農山漁村振興交付金(農泊推進対策)」補助事業を活用し、
 宮城県石巻市、福島県石川町、千葉県山武市、千葉県長柄町、岐阜県郡上市、
 鹿児島県西之表市(種子島)(合計6箇所)でのグリーンツーリズム事業化における
 ノウハウの提供を行った。

●静岡県松崎町石部地区の棚田にて、環境再生医をはじめとした都市住民を巻き込み田植えと
 ホタルビオトープの保全活動を実施した。

●第14回湘南国際マラソンのチャリティー団体として
 東日本大震災被災地沿岸部のグリーンツーリズムの活動紹介を行う特設サイトを設置、
 復興人材の育成を目的に「里海再生」スタディーキャンプを開催、
 気仙沼の子どもたちの自然体験支援を行った。
2020●農林水産省「農山漁村振興交付金(農泊推進対策)」補助事業を活用し、
 宮城県石巻市、千葉県山武市、千葉県長柄町、岐阜県郡上市、鹿児島県屋久島町
(合計5箇所)での  グリーンツーリズム事業化におけるノウハウの提供を行った。