環境保全プログラム in 黎明橋公園 

~ドキュサイン・ジャパン(企業研修)×イクシバ ~ 

自然環境復元協会のレンジャーズプロジェクトは、都市の身近な自然を保全し、未来へつなぐことを目標に、地域の環境保全活動団体とボランティア希望者をつなぐプロジェクトです。

ボランティア希望者は個人参加の方が多いですが、企業や団体での参加希望も承っており、
その場合は、団体としてボランティア登録させていただいています。

企業におけるネイチャーポジティブ経営意識の高まりとともに、「企業研修もできるだけ環境を意識したものを取り入れたい」というご要望が増えてきていることに応え、企業と環境保全活動団体をつなぎ、一企業貸切で行ったレンジャーズプロジェクトをコーディネートしました。

その事例をご紹介します。

~ドキュサイン・ジャパン(企業研修)×イクシバ ~ 

日時:2024年4月16日(火) 10:00~11:30

場所:黎明橋公園 都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅から徒歩6-7分

参加企業:ドキュサイン・ジャパン株式会社 17名

現地団体:NPO法人 育てる芝生 イクシバ!プロジェクト スタッフ4名

つなぐ:認定NPO法人 自然環境復元協会(NAREC)  スタッフ3名

活動レポート

お出迎え用看板(イクシバさん作成)

桜吹雪舞う中、の企業研修の始まりです。
ドキュサイン・ジャパン株式会社(以下、ドキュサインさん)の17名社員様が黎明橋公園に集まりました。
今回、受入れてくださった現地団体は、NPO法人育てる芝生 イクシバ!プロジェクト 代表 尾木和子さん(以下、イクシバさん)です。

今回の環境保全作業は、芝を保全するための雑草抜きです。
企業研修を兼ねているため、単に作業をするだけではなく、社員同士の交流を意識して、グループ分けをし、ちょっとしたゲーム的な要素も組み込む工夫をしました。集合後、イクシバさんが紙芝居方式で団体の活動を紹介してくださいました。

ドキュサインさんにとっては何もかも初めての作業でしたので、まずは、芝と抜くべき雑草の差がわかりません。イクシバさんより、見分け方、抜き方を実際に見せていただきながら説明をしていただいた後、早速作業に進みました。やってみると、すぐにわかるようになり、夢中になっていきました。

作業の途中、グループごとにコンポストの見学、説明も受けました。

なぜコンポストの説明をしたのかというと、
「黎明橋公園は、埋め立て地に造られた公園であるため土がありません。
 芝生を育成するために、土が必要となります。
 その土を調達する方法として、抜いた雑草はそのまま廃棄せずに、コンポストを作って土化しています。」

1時間程の作業の結果、1グループで山盛りのバケツ2つ以上の雑草が集まりました。

最後は、お茶をいただきながら、今日の作業の感想を一人ずつ述べました。

「ようやく雑草と芝の見分け方がわかるようになって、楽しくなってきたところで終わってしまったのが残念でした」という声があがります。すると、代表の尾木さんがすかさず、「それが狙いです!ぜひ活動に参加してください」とつなげます。

参加者さんと受け入れ団体さんがつながっていくこと、それがNARECの狙いです!

最後に、ふかふかになった芝生にゴロンして目をつぶってみます。気持ちイイ~っ!を実感。

環境保全活動をしながら、社員交流ができる充実した活動となりました。

ご参加いただいた「ドキュサイン・ジャパン株式会社」の社員のみなさま、「NPO法人育てる芝生 イクシバ!プロジェクト」のみなさま、どうもありがとうございました。

レンジャーズプロジェクトは、活動を通じて、参加した人が、受入れ団体に加わることで、環境団体が持続的に活動を続けられるようにすることを目標としています。

人手に困る環境保全団体とボランティアを行いたい個人や企業・団体を結び、
次世代の自然の守り手を育てることで、身近な自然を保全し、持続可能な社会の実現に寄与していきます。

【報告】NAREC事務局 國師裕紀子