環境保全プログラム in 柏の宮公園2025年4月
~ドキュサイン・ジャパン(企業研修)×柏の宮公園自然の会~
自然環境復元協会のレンジャーズプロジェクトは、都市の身近な自然を保全し、未来へつなぐことを目標に、地域の環境保全活動団体とボランティア希望者をつなぐプロジェクトです。
ボランティア希望者は個人参加の方が多いですが、企業や団体での参加希望も承っており、
その場合は、団体としてボランティア登録させていただいています。
企業におけるネイチャーポジティブ経営意識の高まりとともに、「企業研修もできるだけ環境を意識したものを取り入れたい」というご要望が増えてきていることに応え、企業と環境保全活動団体をつなぎ、一企業貸切で行ったレンジャーズプロジェクトをコーディネートしました。
今回は、昨年度お世話になりましたドキュサイン・ジャパン様より、4月に行いたいとご要望があり、3回目のボランティア活動を計画・実施させていただきました。
~ドキュサイン・ジャパン(企業研修)×柏の宮公園自然の会 ~
日 時:2025年4月18日(金) 10:00~11:45
場 所:柏の宮公園 京王井の頭線「浜田山」駅から徒歩8分
参加企業:ドキュサイン・ジャパン株式会社 9名
現地団体:柏の宮公園自然の会 スタッフ5名
つ な ぐ:認定NPO法人 自然環境復元協会(NAREC) スタッフ2名
活動レポート
ドキュサイン・ジャパン株式会社様から今年度もボランティア活動を行いたいということで、今年度は、柏の宮公園自然の会様にお願いしました。
サクラは花の時期を過ぎてしまいましたが、次々と花が咲く春の季節に、都内に残る自然豊かな公園、柏の宮公園に、ドキュサイン・ジャパン株式会社(以下、ドキュサインさん)の社員、9名様が集まりました。
現地団体は、柏の宮公園自然の会 代表 宮内隆夫 さん です。
今回の環境保全作業は、未来の森の除草、実生木整理・伐採ということで、主にアズマネザサ、クマザサの伐採作業を行いました。





まずは、簡単にお互い自己紹介をしました。その後、腕章をつけました。一人では難しいので、協力して。



早速、現地へ移動して、柏の宮公園について宮内さんから簡単にご説明を受けました。
そうすると、山部さんから「足元気をつけてくださいね」という声掛けが。
良く見ると、あちこちに黄色いお花が咲いており、その横に目印としての割りばしを自然の会さんが挿しています。
「このお花はキンランと言います。環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている貴重な植物なので、踏まないように気をつけてくださいね」
ドキュサインさんのみなさんは、ほとんどの方が初めて見、初めて聞いたとのこと。
「可愛らしいお花ですね。でも、踏んじゃいそうで怖いです~。」



自然の会さんは、さらに、これはスミレ、これはジュウニヒトエ、これはクゲヌマラン、と、次々に貴重な植物を紹介してくださいます。花としての派手さはありませんが、どれも可憐な花々です。




作業が始まると、夢中になってあっという間に終わってしまうのが、ドキュサインさん。


草刈りを進めていると、翅の模様が美しいウンモンスズメ蛾が姿を現してくれました。ドキュサインさんも興味津々。見事な迷彩柄。


途中いろいろなお話を伺いながら、楽しく作業すると、あっという間に数袋になりました。

最後に記念写真。
今回は、場所も作業も昨年とは異なり、フィールドそれぞれの良さを感じながら活動することができました。
ご参加いただいた「ドキュサイン・ジャパン株式会社」の社員のみなさま、「柏の宮公園自然の会」のみなさま、どうもありがとうございました。
レンジャーズプロジェクトは、活動を通じて、参加した人が、受入れ団体に加わることで、環境団体が持続的に活動を続けられるようにすることを目標としています。
人手に困る環境保全団体とボランティアを行いたい個人や企業・団体を結び、
次世代の自然の守り手を育てることで、身近な自然を保全し、持続可能な社会の実現に寄与していきます。



【報告】NAREC事務局 國師裕紀子