青い地球と生きる一歩を学ぶ 4日間 開催報告
~山、川、海のつながりから始まる環境再生への道~
2025年10月31日(金)~11月3日(月)にかけて、世界自然遺産の島、 屋久島で環境再生を学ぶスタディツアーが開催されました。屋久島在住の環境再生医を案内人に迎え、全国から“環境再生”に関心を持つ老若男女が集まり、”青い地球と生きる一歩”を探求する4日間を過ごしました。
今回は、屋久島北部に位置する一湊川に焦点を当て、森の環境保全・川の生物多様性調査・海の生き物観察・里に残る地域の営みから、本来あるべき人と自然のつながりについて、体験を通して学んでいきました。
~青い地球と生きる一歩を学ぶ ~
日 時:10月31日(金)~11月3日(月)
場 所:屋久島北部 一湊川 周辺
参加者:〇名
企画協力 HUB&LABO Yakushima、屋久島エコビレッジ aperuy、屋久杉楼 七福
旅行手配 屋久島ツアーオペレーションズ
活動レポート
Day1 五感を研ぎ澄まし、屋久島に出会う
苔むす森として有名な白谷雲水郷へ。初めて屋久島に訪れる参加者が多い中、まずは屋久島の自然をゆっくり感じる森林浴を体験しました。単に目で見るだけではなく、音や香り、触感、足の裏の感覚など、さまざまな感覚を使って森と触れ合うことで、日頃閉ざされていた五感を解放して、自然を観る心が開かれていきます。

Day2 希少種の眠る 息づく照葉樹林の保全活動
午前中は、屋久島照葉樹林ネットワークのみな皆さんを講師に迎え、森の保全活動をお手伝いしました。屋久島照葉樹林ネットワークは、希少植物の生息する森林保全・調査を地域に根ざして行っています。作業の前には照葉樹林の現状や活動の歴史を伺い、自分たちがなんのために保全活動をするのか学びました。実際の作業ではみんなで力をあわせて石を運び、川の氾濫で希少種の生息域が破壊されないように石垣を築きました。出会ったばかりの参加者も、共同作業ですっかり一体感が生まれ、2歳から70歳まで多様な世代で森を守る時間となりました。
午後は地域の産業である“鯖節工場”に見学に行きました。屋久島には昔は“山師”という職業があり、照葉樹林の手入れをしながら得られる薪を使って、鯖節を作っていたことがわかりました。地域の営みが環境保全の原点であることを身をもって知り、現代社会でどのようにしたら「営み」と「保全」の両立ができるのか深く問いかけるきっかけとなりました。

Day3 島の子供たちと一緒に川の生物多様性を調べる
一湊川流域に暮らす子供たちと川の生物調査を行いました。全員胴長を着用し、手にタモを持ち、一気に冒険の気配が。子供たちと協力し、川に生息するエビや魚を取り、どんな生き物が暮らしているのか観察します。子供たちとの交流から、季節によって生き物が変わることや日頃どんなふうに自然の中で遊んでいるのかを知り、都会から来た参加者は驚きと発見に満ちた貴重な体験となりました。

Day4 海に感謝して、旅立つ
4日間滞在した地域の海でビーチクリーンをして、最後に振り返りをしました。「私たちは、どうしても人と自然と分けて捉えがちです。しかし、鯖節工場の見学や、漁師さん、山師さんのお話、そして子どもたちが遊んでいる姿に触れ、人も自然の循環の中で生活しているんだなあと実感しました。」「通常の観光ではまず体験できないことができて大満足でした。屋久島の魅力は縄文杉がある山だけではないことを再認識しました。」「今回の経験を通して、改めて環境保護を仕事にしたいと思いました。」といった声が聞かれ、それぞれの青い地球と生きる一歩が言葉になった時間でした。





【報告】NAREC事務局 石黒燈


