農山漁村活性化支援レポート2014
平成25年度より継続して取り組んでいる都市農村共生・対流総合対策交付金の2つの事業の活動をご報告します。
この事業は農山漁村のもつ豊かな自然や「食」の観光、教育、健康等への活用、集落連合体による地域の手づくり活動の支援、都市と農山漁村の共生・対流の推進を目的とした農林水産省の交付金によるものです。
大谷いのちをつなぐ田んぼの会 エリア: 宮城県気仙沼市
平成25年度から継続事業として取り組んでいる、大谷いのちをつなぐ田んぼの会とのこの事業は、とても有意義な活動となっています。
5月に気仙沼市内の小学校で、学校ビオトープを活用した出前授業を行いました。
自然溢れる環境に住んでいても、実際はなかなか自然・環境に触れ合える授業や、児童が外で遊ぶ時間というものは少なくなっていると感じます。
また、7月には大谷いのちをつなぐ田んぼの会の根幹でもある、「生物多様性農業」の事業化に向けた地域の皆様を交えた勉強会を実施しました。
総合農学・農業政策論に精通した有識者の方、先駆的な有機農業を展開している農家の方々を講師に招き、宮城県気仙沼市での農業政策の将来性・課題等について実りある講義をしていただきました。
このような貴重な情報を地域住民の方々へと発信し、地域の活性化に貢献できる活動を継続させていきます。
逢瀬いなか体験交流協議会 エリア: 福島県郡山市
今春号にも紹介させていただいた逢瀬いなか体験交流協議会は、平成25年度から引き続き「大学生向けの研修プログラム」の開発・改善に取り組んでいます。前年度の成果として、文京学院大学とは継続して研修プログラム体験を実施しながら、今年度は新たに、日本女子大学との連携をはかり、「大学生向けの研修プログラム」のますますの開発・改善に向け取り組んでいきます。福島県郡山市逢瀬町はJR郡山駅からもアクセスが良く、それでいながら自然豊かな景観と地域の活性化に向けて尽力されている現地農家の方々がたくさんいらっしゃいます。そのような数々の計り知れない経験をお持ちの地域の市町村、大学、そして我々NPOが連携して取り組む手づくり活動は、ここ逢瀬町にしかできない特色ある「地域ブランド」の確立に向けて着々と進んでいます。
(Narec Newsletter No.46)